東鰻

一般人による日記

ブレーメンはどこへ

俺の大学の知り合いが4人ほど、

10月、米津玄師のライブに行くらしい。

さいたまスーパーアリーナ。旅行。

楽しいだろうな。

「当たった!」と

嬉しそうなストーリーを

たまたま開いて、知った。

 

誘われてないなぁ とか一瞬思ったけど、

全然集まりに参加してない俺が

誘われるわけもないしな。

誘っても行くかわからんし。

さすがにキモいな俺

しねよ

 

米津玄師。

振り返ると、

俺の10代は彼と共に過ごしてきた。

 

はじまりは

中学生の頃だった。

DSで「うごくメモ帳」にハマってて

そこで見たゴーゴー幽霊船の手書きMVが

きっかけだった。

 

近所のTSUTAYAにアルバムを買いに行ったが

まだ取り扱っていなくて

合ってるか不安なスペルで

1st album 「diorama」を取り寄せしてもらった

これがはじめてのCDだった。

 

オトンのお下がりのCDプレーヤーで聴いた

正直しっくりこなかったが、

せっかく金を出して買ったので

頑張って好きになろうとヘビロテして

実際好きになった

意外と音楽ってこんなもんだよな

 

MAD HEAD LOVEを

本気で「大人の音楽」だと思って

すかして聴いてたり

その後、アイネクライネがヒットし

「売れ線だなー」とか変に尖って

ちょっと冷めたり

リビングデッド・ユースを

インフルの病床で聞いて興奮したり

そんな2ndのYANKEEは

金欠で買えなくて

今は品薄で高騰

つくづくついていないと思う

 

3rdのBremen

今日、このブレーメンの時代を

いろいろ思い出して

辛くなってしまった。

 

冬のライブハウス

ズボンの裾を凍らせて

友達3人と物販並んで

開場後

幕に映し出される影絵の動物たちと

流れるウィルオウィスプ

まさかまさかの

アンコールのラストナンバーが

こころにくだもの だったこと

 

覚えてる

 

Bremenは大好きなアルバムだ

あのサウンドの暖かさや、優しさが好き

メトロノームで失恋を抉って泣いたり

痛い「恋は...」的なコメントを残して

中高生からグッドを稼いだりするくらいには

聴き浸っていた

 

物販のパーカー、ペンなど

いろいろ持っていたのに

いまはラババンしか残っていない。

大学生を生きるために

高校時代の遺留品を売ってしまった。

バカだ

 

 

 

高校に入ると

もうとっくに米津玄師は有名になっていて

dioramaを取り寄せたこと

ライブハウスで見たこと を

自慢げに話した

 

カラオケではみんなが米津玄師を歌っていた

LOSERなんて耳にタコができるほど聞いた

ピースサインをバンドでコピーして

文化祭で発表した

そこで今の彼女との関係も始まった

ありがとう、米津玄師。

 

そんな4th BOOTLEGのツアーも

その友達3人と行った

会場中に試験勉強をしている友達

みんなで物販のパーカーを着て写真撮って

開場

かいじゅうのマーチの

夕焼けの演出を未だ覚えてる

帰りに友達のお母さんに

寿司奢ってもらったな

覚えてるもんだな

 

それでも

 

いつしか米津玄師にも興味がなくなって

最後に応募した、

高校時代の友達と行くはずだった

2020年のツアーは

公演中止になって

その友達とは疎遠。

彼は今年のライブに当選したらしい

申し込みチケット、1枚だった

俺と似たような気持ちでいるのかな

 

ブレーメンの友達3人も

いまは米津玄師を聴いてはいなくて

それぞれの趣味があって

俺だけが音楽を聴いていて

俺はひとりで

ひとりで

シガーロスを観に行く

 

キモい

 

みんなが米津玄師に憧れていた

みんながピースサインを歌っていた

みんなが米津玄師のライブを望んでいた

俺の1番近くでその願いが叶い

喜んでいる人たちがいるのに

その中に俺はいない

 

ブレーメンはどこへ行ったんだろう

 

 

情緒

どうしようもなく

わけもなく

情緒が崩壊してる日がある

 

それが、今日。

 

昼夜逆転したせいで、

しばらくサボりまくってた大学へ

久しぶりに行ったせいかもしれない。

 

とにかく情緒がおかしい

 

空きコマにひとりカラオケをしたせいか?

冷静に考えたら寂しすぎるな。

87点とかばっかだったし

それで凹んでるのか?

とか

 

みんなは就職前の最後の1年を

すごく濃く生きていて。

自分は外が明るくなるまで

ポケモンユナイトして。台パンして。

 

自業自得だけど、

どっかに出かけるような

ハツラツとした気分にはなれないし

自分がときめくものを

共感してくれる友達もいない

 

楽しそうな周りの人間に

置いていかれない様に

上辺だけ楽しんでる

 

中学生の頃から

SNSで覗く他人の生活が

羨ましくて仕方なかった

自分が恵まれていない訳ではないのに

わかってるのに

未だ治ってなかった

 

そんな感じで

ずっと感じてた

残り僅かな青春に対する焦燥や

自分だけが取り残されている孤独感や

 

そんな自分の取り柄として

大きく存在している

彼女との将来の不安

 

それらが積もって腐って

こんな時間に駄文を書き殴るような人間を

作り出してしまっている

 

今日は、初めて母親と喧嘩して家を出た

21歳にもなって。

ただ、給湯器の蓋を適当にはめてしまい

取れなくなって

モメた

本当にそれだけのことなのに

 

説教の中に出てきた

スマホ依存」「彼女狂い」

そんな言葉が刺さりすぎて

怒鳴り合って 

死ぬほど居心地悪くて

家を出た

バイトの制服を持って。

 

ちょっと遠めの

中学生以来行ってなかった公園の

駐車場に車を停めて

「絶対に帰らない」と決意したけど

心のどっかでは

「まぁ30分ぐらいね」

って思ってたし、実際そうなった

 

珍しく気が動転している。

なるべく将来も現在も考えたくない

過去の思い出だけ振り返っていたい